映画のプロットを募集するコンテスト「シネマプロットコンペティ
ション」では、549万人(2011年4月現在)の会員を持つ業界
最大の福祉厚生サービスを提供する企業、(株)ベネフット・ワンとの
特別企画として、会員様向けの福利厚生メニューを共同で開発。プ
ロット応募に際して(株)ベネフィット・ワンが運営する福利厚生サー
ビスポータルサイト「ベネフィット・ステーション」で使えるポイ
ント<ベネポ>の付与、またこれに関連して”ティーチイン付映画
上映会”共同開催という、これまでにない文化的な取り組みを行い
ます。
22日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催された上映作品は、監
督:犬童一心×脚本:渡辺あやのオリジナルストーリー『メゾン・
ド・ヒミコ』 上映後のティーチインでは、犬童監督と本コンペの
審査員を務める小川真司プロデューサーに、作品製作の秘話やオリ
ジナル作品の魅力を伝えてもらい、また、本コンペティションの趣
旨「日常的なアイデア」、「これって映画にしたら面白い!」とい
う”おもい”や”ひらめき”を巡らせることの楽しさも感じて頂く
ことで、プロット創作への意欲を掻き立てる。
<犬童一心監督×小川真司プロデューサーによるプロットトーク>
Q:お二人のトークショーは初めてですか?
A:何回かあります。
Q:「メゾン・ド・ヒミコ」が制作されることになったきっかけは?
犬童:最初は大島弓子さんという漫画家がいて、「つるばらつるば
ら」という漫画を映画にしたくて、無名だった渡辺あやさんという
シナリオを書く女性と、二人でシナリオを作っていました。お金が
かかるので、難しいなという話になっているときに、久保田さんと
いうプロデューサーが、朝日新聞を読んでフィリピンにゲイの老人
ホームが本当にあり、その特集記事を持ってきたのです。それで
「つるばらつるばら」を一旦やめて、今やろうとしていることをこ
れをネタにしてできないかな?と言ってきたのです。その意図とい
うのは、老人ホームと設定して撮影場所が移動しないからです。
「つるばらつるばら」は、1950年代~2030年くらいまでを
描かなければならないので、今みたいにCGがなかった頃だったの
で、テーマとか内容を踏まえながら大島さんの話を一旦やめて出来
るのでは?と思ったのです。その時思ったのは、同じ大島弓子さん
の漫画で、漫画家の女の子が宝くじに当たり一生家賃を払いたくは
ないので、全額を使って高級なマンションに入居すると周りが全部
老人だったいう漫画があったのです。その女の子がそこで暮らさな
ければならなくなる設定が良いのではないかな?と思ったのがきっ
かけです。
渡辺あやさんに言ったら、別れた父親を看病するというプロットを
既に持っていた。それで、自分の持っているネタと内容がうまく結
びつくのではないのかな?と考え出したのがきっかけですね。
Q:渡辺あやさんの脚本の魅力は?
小川:登場人物の存在感があり、セリフが胸に響く。それが一番大
きい特長です。
Q:プロットの重要性は?
小川:プロットが脚本になって脚本が映画になるのですが、映画の
話の一番短い設計図がプロットになります。まだ映画を観る前のお
客様に、どういうふうに感情が自分の中に起こるのかみたいなテー
マはなんだと強く伝わる設定や話と、そうじゃないものがある。話
の原型のベースになる構成のもとになるものがしっかりプロットの
中にあるかが重要です。ただ、プロットは別に必要ないなという場
合もあります。
犬童:大きな構成がわかるのと登場人物の大きな構成の中での感情
のうねりみたいなものが伝わること。それを観た結果、観た人にど
ういう感情が沸き起こるかが書かれていること。
小川:「メゾン・ド・ヒミコ」によれば、沙織と春彦とヒミコの3
人の人間関係と設定が、プロットでの核心になるものですね。
Q:第6回シネマプロットコンペティションでの審査の際にポイント
にしていることは?
犬童:本当の才能ある人を見つけたい。才能のある人を探す時に
は、書き手としての構成をたてて面白いキャラクターを作れるか。
もう一つはそこまで書き手の力はなくても強いアイディアを持って
いるかです。
小川:説得力ですね。その人じゃないと書けないオリジナリティで
す。上手い下手ではなく読むと惹きつけられること。
Q:今後の告知活動は?
犬童:「のぼうの城」は、来年の秋頃に公開予定です。
小川:「ノルウェイの森」で時間尽きて、次に作品を開発中です。
<シネマポロットコンペティション とは>
小説、コミック、テレビドラマを元に制作した映画がヒットする
中、オリジナルの劇場映画として製作された作品は減少していま
す。一方でブログなどの普及により一般の生活者の作品が出版、映
像化=”夢へのお手伝い”ができないかと考えました。
「映画のモト」となるアイデア(プロット:あらすじ)を募集する
のが「シネマプロットコンペティション」です。本コンペティショ
ンは、今年で6回目となり、いままでに4作品が映画化されていま
す。例年通り子供からシニアまで幅広い層からプロット作品(原稿
用紙1枚から応募可能)を募ります。
審査委員長は期待の新鋭、石井裕也監督が担当。審査員にはアスミ
ック・エース、ダブ、SDPなど映画業界の第一線で活躍しているプ
ロデューサー陣が名を連ねています。
[主催] ユナイテッド・シネマ株式会社
[協賛] 株式会社ダブ/株式会社Thanks Lab./株式会社SDP/ブロスタ
TV合同会社/株式会社デジタルSKIPステーション/株式会社ベネフィ
ット・ワン
[協力] アスミック・エース エンタティンメント株式会社
[後援] FM-FUJI/住友商事株式会社/毎日新聞社/ロケーション ジャ
パン/月刊ニュータイプ
公式ホームページ www.cinemaproject.jp
作品募集期間→8月31日(水)必着