韓国で公開されるや初登場1位!観客630万人を動員し、昨年度
韓国No1ヒットを記録。大鐘賞<韓国アカデミー賞>8部門にノミネ
ートされ、主演男優賞を受賞するなど、数々の国内主要映画賞を受
賞した話題作、『アジョシ』が、いよいよ今秋、日本で公開となり
ました。『アジョシ』の日本公演に際し、主演のウォンビン、キ
ム・セロンそしてイ・ジョンボム監督が来日され、来日記者会見が
8月30日(火)、パークハイアット東京で開催されました。
東映トライアングル
東映(株)国際営業部発・新たな外国映画配給への挑戦、約30年
ぶりに外国映画の買い付け、配給をすることになりまして、東映ト
ライアングル(”TOEI TRY △NGLE“と命名)というレーベルが
立ち上がりました。その第一弾めが『アジョシ』となっています。
『アジョシ』は9月17日全国ロードショー。
ウォンビン(チャ・テシク役)
「皆さん、こんにちは。お会い
できて嬉しいですウォンビンで
す。久しぶりにこの『アジョ
シ』の公開にあわせて来日しま
した。『アジョシ』では、今回
チャ・テシクという役を演じて
おります。」
キム・セロン(ソミ役)
「こんにちは、初めまして。私
は映画でソミ役を演じましたキ
ム・セロンです。この映画を楽
しんで下さい。有難うございま
す。」(キム・セロンは11才で初来日ですが、日本語での可愛ら
しい挨拶に会場に歓声があがりました。そして、日本語を少し練習
したと話しました。)
イ・ジョンボム監督
「皆さん、こんにちは。映画
『アジョシ』の監督をつとめま
したイ・ジョンホンと申しま
す。今回、日本は2回目の訪問となりましたが、韓国では一年前に
『アジョシ』を公開しているのですけれども、その時のことが思い
出されてまた緊張しています。皆さんには是非映画を楽しんで欲し
いと思います。」
代表質問
・ウォンビンへ質問
Q:この作品、非常にアクションが本格的で、今までにないような映
像もたくさん見させていただいたのですが、ウォンビンさんにとっ
ても非常にこの作品とても気に入られたと伺っております。特にど
んなところに気に入られて、この役に挑もうと思ったのか?
A:まず『アジョシ』というタイトルが、非常に気になりました。そ
して、台本の1ページを開いてから最後まで、本当に興味を持って
楽しく読むことができました。この映画はやはりたくさんの方がア
クションに関心を示すと思います。もちろん中には素敵なアクショ
ンが出てくると予想されます。私はキャラクターに惹かれました。
テシクというキャラクターが持っている心の痛みや隣の家の少女で
あるソミとの心のふれあい。そういった内面がシナリオに上手く表
現されているなという印象を持ちました。そして果たして、この映
画の中でテシクが表現しようとしている新しい愛とは何なのか?そ
ういうことが気になりまして、そしてまた魅力を感じることができ
まして、この作品を選びました。
キム・セロンへの質問
Q:ウォンビンさんと共演する前の印象と後の印象で、ウォンビンさ
んの印象はどうなっていきましたか?
A:私は最初ウォンビンさんに会う前、テレビなどでもあまり見なか
ったので、よく知らなかったのですけれども、実際に会ったら非常
に有名だということだけでなく、とても優しくていろいろと気を遣
って下さって良い方だなと思いました。
監督への質問
Q:ウォンビンさんとキム・セロンさんとまさに演技力があるこの二
人を共演するという、お仕事をやるというふうに決めた一番の理由
と、実際にカメラを回してみてどんなところが魅力的だと思ったの
か?
A:『アジョシ』という映画は両面性を持った映画だと思います。男
性的でありとても暴力もたくさん登場する映画なのですけれど、こ
の暴力が観客に説得力をもって伝わるためには、子供に対する愛情
ですとか、二人が心通い合わせる姿というのが、きちんと描かれれ
ばそれが理解されると思っておりました。ウォンビンさんという俳
優は、男性らしさそして子供と心を通い合わせるそのような優しさ
とこういった両面性の魅力を持った俳優さんだと思いましたので、
セロンさんという俳優さんと出会って、また素晴らしいコラボレー
ションになったと思っています。セロンさんは笑顔をご覧になれば
わかるように、まだ小さく若いですけれども、本当に素晴らしい女
優さんで、このようなセロンさんとウォンビンさんの長所が上手い
こと合わさり、良い作品になったと思っております。
記者からの質問
Q:ウォンビンさん演じたテシクは、とても深くて複雑な過去を持て
いる役だったともいますが、どのような人物をイメージして、あそ
こまで暗さなどを演じたのでしょうか?バリカンを使って髪を剃る
シーンの心境は?
A:バリカンで髪を剃るシーンハ、テシクは以前、特殊部隊要員だっ
たという過去があります。自分が以前の特殊部隊要員に戻るのだと
いうひとつの意志のあらわれだという気持ちで演じておりました。
そして、テシクが出てくるシーンでは、もちろん格好良いアクショ
ン、素敵なアクションがたくさん出てきますし、それから少女を救
って守るということも、もちろん大切ですけれども、それ以上に重
点を置いたのは、暗いシーンの中でも何か観客に対して何か希望の
メッセージを伝えたいということでした。そして、隣の家に住んで
いる少女というのは、ある意味テシクと同じ境遇にいるわけですけ
れども、その一人の少女と一人の男が切ない気持ちを交わしなが
ら、見たときに切ない映画だなと思ってくれるといいなと思って演
じていました。そして、もう一つ大事なことは、テシクの心の痛み
そして隣の家の少女との心のふれあいを上手く表現したいというそ
んな気持ちで演じておりました。
Q:ウォンビンさんへの質問:テシクの役柄は、とても凄くアクショ
ンシーンが多くて、感情表現をすることが難しいと思ったのですけ
れど、演じるに価して苦労した点とアクションシーンで体づくりな
どトレーニングしたとか教えて欲しいのですが?
A:今回は撮影をしながら苦労したというよりも、とても楽しみなが
ら撮影ができました。何故かというと今までに経験したことのない
ジャンルでしたし、あまり試みられたことのないアクションがたく
さん出てきましたので、大変だという思いよりも非常に興味を感じ
ながら撮影をすることができました。アクションシーンがたくさん
出てきますけれども、今回チャ・テシクというキャラクターを十分
に理解してくれていましたので、アクションの練習はそれほど大変
ではありませんでした。ただ、演技もしながらそれと並行してアク
ションのトレーニングをしていたのは、少し大変だったころもあり
ました。アクションを撮っている当然ケガやアザができるというの
はつきものだと思って撮っておりました。
Q:監督への質問:ウォンビンさんの『母なる証明』を観て選んだと
いうのですが、『母なる証明』のどこを観て決めたのですか?
A:『母なる照明』を観て、これまでのウォンビンの出演してきた映
画やドラマとは全く違うイメージを満たすことができました。軍隊
から出てきて除隊をして、男として成長した姿としてのウォンビン
さんを『母なる証明』という作品を通じて見たわけですが、ウォン
ビンさんという俳優から変身できる可能性を感じたきっかけになっ
たのです。今のウォンビンさんであれば、『アジョシ』おじさんで
あるチャ・テシクの役を見事に演じきることが出来るであろうと確
信をすることができました。
Q:目標にしている俳優さんはいますか?日本で子役の仕事のオファ
ーがあったらどうしますか?
A:目標にしている俳優さんや女優さんを選ぶのは難しいですね。も
しも日本から出演して下さいといたお願いがあった場合、まだわか
りません。
Q:セロンさんへの質問:どんな女優さんになっていきたいですか?
A:私は深みのある俳優になりたいと思います。顔が綺麗だという見
せる俳優ではなく、演技を実感を伴って見ている人が”本物の演技
だな”と実感できる演技をしたいと思います。作品の中で自分自身
を捨ててでもそのような姿を見せたいと思っています。
Q:ウォンビンさんとセロンさんへの質問:二人とも人見知りするタ
イプかと思いますが、それぞれ現場で心のふれあいを演じるため
に、どのようなどのような交流方法を取っていましたか?
A:(ウォンビン)今回は二人で現場で顔を合わせるという場面があ
まり多くはなかったのです。セロンさんは非常に感受性が豊かです
し、観客に真実を真心を伝えられるそういう芽を持った女優だと思
いましたし、とても考えが深くてそういう考えの部分も伝えられる
と思いました。現場では優しく面倒をみてあげることができなかっ
たので、申し訳ないなという思いがありまして、撮影が終わってプ
ロモーションでは、いろいろと面倒を見てあげたいなと思っていた
のですが、なかなかうまくいかない部分があります。でも今回は共
演できて良かったです。
A:(セロン)ウォンビンおじさんが現場ではよく面倒を見てくれま
したし、とても気を遣っていただいたので、うまく撮影ができたと
思っています。
Q:どんな風に面倒をみてもらったのですか?どんなところが優しか
ったのですか?
A:寒いときにブランケットをかけてくれるとか、お腹がすいていた
ときに食べ物を持ってきてくれました。
Q:『アジョシ』というタイトルについて、”おじさん”というイメ
ージが韓国では変わったと聞きましたが?
A:(監督)韓国でも”アジョシ(おじさん)”というと前向きな意
味の単語ではなく、結婚したお腹が出た男性そんなイメージがある
と思うのですが、ウォンビンさんが映画で演じたことで、前向きに
意味が変わったかな?と思います。映画では隣に住んでいるおじさ
んが、血の通わない少女を助けるという内容が描かれているのです
が、何の関わりが無くても例え血が通ってなくても少女を助けると
いうテーマが『アジョシ』というタイトルに凝縮されていると思う
のでタイトルを決めました。
Q:日本では”おじさん”というとあまり格好いいイメージはないの
ですが、ウォンビンさんは『アジョシ』おじさんと呼ばれてどんな
気持ちだったか?
A:(ウォンビン)私はアジョシにはまだなりたくないなと思ってい
ます。今回映画を撮りまして、愛の深さということをもう一度考え
るようになりました。そして、愛というのはなにかということを新
たに理解した気がします。愛と言いましても男女だけの愛ではなく
て、大人と子供の間の愛も有りうるんだということを知りました。
Q:ウォンビンさんをおじさんと呼ぶことに抵抗はなかったか?
A:(セロン)お兄さんと言えば確かにお兄さんです。でも、何かの
作品に出るときには役名役柄で呼びますので、”アジョシ(おじさ
ん)”と呼びました。
会見でもウォンビンとセロンの二人の息が合っている雰囲気に『ア
ジョシ』が大切に作られた作品だと思いました。人と人の絆を描く
ストーリーを人を思いやる愛。今秋、ウォンビンが愛と感動を与え
てくれる感動作。
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