【レポートテキスト】
6月中旬、都内スタジオにて『MACBETH』の新ビジュアル撮影が行われました。
(矢崎宏・馬淵英俚可 )
この日は、マルカム役の永田彬より撮影がスタート。長髪をまとめ上げ、深緑色のクラシカルな衣装でカメラの前に登場した。
マルカムとは、マクベスに殺されたスコットランド王のダンカンの息子。父親殺害の嫌疑をかけられ姿をくらましますが、祖国のため、最後はマクベスを倒し王位を取り戻すという物語の中でもキーパーソンの役どころ。
撮影中は「憎き相手を見るように!」等と厳しい表情をカメラマンから求められる永田でしたが、現場では、スタッフとも冗談を言い合い、明るい笑顔を見せていた。
そして、ついに主演のマクベス役の矢崎広の撮影がスタート。最初のチラシでは金髪のウィッグを付けていましたが、今回の撮影では髪型、衣装共に一新。髪を逆立て、紺のロングコートを羽織った姿で登場しました。物語に沿った緊迫した空気の中で撮影は進行。カメラマンからの様々なリクエストに応え、新しいマクベス像を作り上げていきます。現場では「格好いい!」とスタッフから声があがった。そして真黒のドレスを身につけた、マクベス夫人役の馬淵英俚可が登場。ダンカン王の殺害を共謀し、マクベスと一心同体とも言える存在のマクベス夫人。矢崎と馬淵は過去に共演経験はなく、今回の撮影が初対面の二人ですが、二人が並んだ途端、思わずスタッフから「ほうっ」とため息がでるほど、不思議としっくりきていました。少し緊張気味だった矢崎さんは、馬淵さんの肩にそっと手をのせようとしたが、思わず少しためらいがちになってしまい、スタッフの笑いを誘う一場面も。その後のソロカットでは、黒のドレスの上に白のロングコートを羽織った姿で撮影。華やかで且つ気品を感じさせる姿でありつつも、冷徹なイメージをも感じさせるマクベス夫人像を作り上げた。
撮影のラストは、祖国のためマルカム王子を擁して立ち上がり、軍隊を率いてマクベスと戦う、将軍マクダフ役の松村雄基が登場。黒のクラシカルな衣装が、松村の長身に映え、迫力ある将軍マクダフ像を作り上げていく。
矢崎との2ショット撮影では、真剣に睨みあい二人が対峙するショットや、少し離れた場所からこの日の撮影で初めて顔を合わせた4人。撮影中は本編に沿い緊張感ある雰囲気でしたが、撮影以外では冗談を言い合ったり等、和やかなムードとなった。
今回の新ビジュアルを使用したチラシは4種類のパターンを作成予定。どのようなチラシが出来上がるのか、乞うご期待!そして、今後、稽古に入ってどんな新しいマクベス像を創り上げていくのか、開幕をどうぞお楽しみに!
『MACBETH』
2012年8月11日(土)~19日(日)ラフォーレミュージアム原宿
【原作】ウィリアム・シェイクスピア
【翻訳】河合祥一郎
【脚本】斎藤栄作
【演出】板垣恭一
【出演】矢崎広、馬渕英俚可/永田彬(RUN&GUN)、国沢一誠(ヒカリゴケ)、小林且弥、二瓶拓也、末原拓馬、マーク、
長倉正明、山本侑平、加藤啓/松村雄基
6月23日(土)10:00~チケット一般発売
<る・ひまわりHP>http://le-himawari.co.jp/
<オフィシャルブログ>http://ameblo.jp/yazakimacbeth/
【あらすじ】
スコットランドの武将マクベスは、泡沫の如く現われし魔女達に謎めいた予言を聞かされた。やがて彼はコーダーの領主となり、更には国王になると。また同行の友バンクォーは子孫が王になると告げられる。愛しい妻に手紙でそれを知らせると、夫人はマクベス以上の野心を燃え上がらせる事に。マクベスの城に偶然宿泊する事となったダンカン王を暗殺せんと手はずを練り上げる二人。欲望の沼に足を踏み入れたマクベスの前に、亡霊のように短剣が浮かび上がった……。