坂東玉三郎演出 ロレックスpresents「打男 DADAN」開幕

歌舞伎界の奇才坂東玉三郎演出のロレックス　presents「打男　DADAN」が、２日（月）から赤坂ACTシアターで幕を開けた。日本人の音、和太鼓の響き。パワー漲る太鼓芸能集団”鼓童”の清鋭メンバー。今年は海外初演となるこの作品をパリで公演し、スタンディングオベーションという話題の「打男　DADAN」の日本凱旋公演。見どころは、９０分打ちっぱなしで休憩なしという、鼓童のエネルギッシュでパワー溢れる和太鼓の音と響き。誰もが鼓童の音に魅了された瞬間。今回の鼓童はスワロフスキーのクリスタルで”DADAN”とデザインされた黒のタンクトップの衣装。（※クリックで画像拡大）

（撮影：岡本隆史）

ステージの最初は、竹製の楽器「グランタン」の軽やかな優しい音が会場に響きわたり、８人の鼓童が揃った。そして、徐々に大太鼓の演奏へと・・・。鼓童の太鼓を打つ迫力ある姿、そして時折迸る汗・・・。鼓童の打ち続ける音が、ACTシアターの空間を伝わって、観客の心へと伝わる。そして、鼓童のメンバーがカメラで、会場の観客の姿を撮るという、新しい取り組みに笑いを沸かせる場面も。太鼓の迫力感が続くだけでなく、鼓童のリーダー見留さんのコミカルな演奏に、観客の緊張感も程よく解ける演出も面白い。（演出の坂東の遊び心が加わったようにも思え、観客と鼓童の距離感が身近に感じられた。）

公演は、熊本、京都公演が開催される。