【単独インタビュー】韓国オリジナルミュージカル「パルレVol.3」稽古場インタビュー

 

韓国オリジナルミュージカル「パルレVol.3」の本読み稽古・・・真っ只中でのインタビューをさせていただきました。(三波豊和さん、岡まゆみさん、美羽あさひさん、JUSTさん)

三波豊和 さん

Q:初演の「パルレ」に出演されましたが、今回の「パルレVol.3」での役どころは?

 

三波:初演では引越し屋さんで登場し前説をしましたが、今回は国際スーパーの店主(客席から見ると右手側)で、演出のチュ・ミンジュさんも、スーパーの店主があの街を見て、街の歴史や人々の拠り所。ナヨンが初めて引越ししてきて、ソロンゴとナヨンが一緒になって・・・「見守っているというスタンスのものを作ってください」と言われて、スーパーの店主をやらせていただきます。そこが、初演と変わりました。

 

Q:稽古場の(キャスト同士の)雰囲気が、家族(ファミリー)のように見えましたが?

 

三波:キャスト8人で40の役をやること。みなさん(キャスト)にも言ったのですが・・・「何のために舞台をやるのか?」と・・・映像と舞台の違いは、その日、その日・・・例えば、自分で考えていなくても、パッと間を空けてみたり、一回左を見てから右を見る。いつもよりも感情が大きくなったりとか・・・あるいはしんみりするとか・・・。勿論、計算してやるときもあります。

自分の中でやっていくうちに、そういうものが表れていく。また、お客様が役者を動かすとか・・・それを楽しんでいただく。役者は常にアンテナを貼って、相手の役(例えば恋人役だったり・・・上司と部下だったり・・・)に対応するのか・・・こちらがどのように対応するのか・・・これは稽古で表れないのです。

僕らの人生の何分の一かを割いて、今回の観客の方々のために演じらせていただく。わざわざこの暑い中、電車代やチケットを支払っていただいて、お互いの人生の1コマをお互いに楽しく・・・そのために役者は、心も開きアンテナも貼り、真剣勝負でやっていかないとだめなので・・・。キャスト同士は、先日初めて会ったばかりです。だから、1ヶ月でやるためには、やはり常に稽古だとしても、やらなきゃなと思います。

僕は、一番年上なので・・・僕たちの下地(土台)が整った時に、演出家のミンジュさんが来ていただいて、ある程度の基礎が出来て、そこから先がプラスアルファ。ミンジュさんが来て、役者の基本の”いろは”などを言わせるようじゃ、僕らは負けなので・・・と思っています。

 

Q:真夏の稽古ですが、体力作りや健康法は?

 

三波:僕は、8月生まれなので、夏大好きですね!寒いほうが苦手です。暑いのは全然平気です。獅子座B型なので、太陽のエネルギーを受けて充電して・・・歩くソーラーシステム!(笑)

肉でも魚でも・・・バランスよく食べて、よく寝ることですね。やはり、寝ないとだめですね。

 

Q:「パルレ」を楽しみにされている方へ、メッセージをお願いします。

 

三波:韓流がお好きな方も、韓流に興味がない方も、一つの作品としてよく出来ている作品です。僕は、楽曲・・・西洋人が書いたものと違って、東洋人の手によるものは、心に入ってくる感じが違うと思いました。よりスムーズに入ると思いましたし、何人もの人がそう言ってくれました。ミュージカル好きな人も、ミュージカル始めての人も・・・本当にスッと楽しめるものだと思いました。

ちょっと心が温かくなり、楽しいものを観たなと、思っていただけるような・・・三越劇場は他にはないものが楽しめると思います。

 

岡まゆみ さん

Q:お稽古が始まりましたが?

 

:今、第一段階のしんどい時かなと思っています。

それは何故かと言うと、初日の稽古に入る前にそれぞれが、自分の役を想像したり、勉強したりしたことを、8月22日の初日に向かって、これから矯正していかないといけない。

ステージで動き始めると、また違うのですが、動かずにこの稽古場の空間だけの作業は、この作品が初演でないだけに、初演・再演に演じた方々の力をパワーに変えていけるかの闘いです。

役の生い立ちが違うということ、そして、それぞれのキャストの演劇での生い立ちも違う。

どのように役を作っていくのか・・・稽古が始まったばかりで、今は頭の疲労感が。。。(笑)。

ステージングが入ると、今度は肉体的に・・・(爆笑)。

ミュージカルはやることがいっぱい!

 

Q:真夏の稽古で、岡さん流の健康法はありますか?

 

:よく食べてよく寝ることですね。

 

Q:その疲れを取り除くのは、愛犬のみゆちゃんですか?

 

:暑いので非難させて、今いないのですよ・・・。

 

Q:みゆちゃんが不在での心の癒しは?

 

:心の癒しは、ここにいるみなさん(キャスト)です。

 

Q:稽古が始まってからの大家さんの役は?

 

:正直言って・・・まだまだ見えていないですね。

これから台本を離して、ステージングについて、(演出の)チュ・ミンジュさんが来日して、それから役が膨らんでくるかなと思います。あまり焦って薄っぺらく入るより、じっくり構えていかないと、あの役は、上っ面ではできないので難しいです。

ブログを通じて知り合った、障害を持って生まれてしまった子供を育てているお母さんとの交流・・・

本当に、いくつになっても教えてもらえるということ、出会えるということは素敵だな。

自分が変わる勇気・・・それがないと、人を受け入れられない。そして、相手も受け入れてくれないもの。自分自身が柔軟にいられるように心がけてます。若い人(キャスト)と一緒にいるのが楽しくて!

キャスト同士は、恥をさらしてお互いに解していけるものなので、(三波)豊和さんと私で、その土台作りをしていかないと。きっと、何十回も挫折しつつ、進んでいくのだろうと思いますけど。

 

Q:「パルレ」を楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。

 

:(チケット代が)7,800円て、結構大切な金額です。

その日、その時間「パルレ」を観て下さる方は、私たちにとって、とても大切なお客様です。

このミュージカル(「パルレ」)は、人の心に訴えるものであり、生きていく中でのちょっとした”シミ”・・・長い時間かけて蓄積されたしまった襟の汚れのようなものを、完璧にキレイにとれならないかもしれませんが、何か・・・石鹸のニオイがして、「よし、明日も頑張ろう!」と、感じれるようになればいいかな・・・と。今、日本人にはそれが大事ではないかなと思うのです。お客様に石鹸のニオイ感じながら帰って頂けたら、と思います。

公演期間が短いんですけど、私は「見たほうがいいよ!」と言いたい(笑)お客様と一緒に(ミュージカルの)空間を共有できたら、私は嬉しいです。

 

美羽あさひ さん

Q:稽古がはじまりましたが?

 

美羽:やはり・・・難しい。役のヒジョンママは、受身な人ではなく、明るく前向きな女性なので、テンションをマックスにあげていかないと、(韓国人ヒジョンママは)日本人の感性と違うので・・・毎回、演じるのにパワーが必要ですし、 バスの運転手という役も演じます。バスの運転手は、セリフはないのです。歌でバスの運転手を演じるのです。バスの運転手は”おじ、おばさん”のような・・・その人生を歩んできたことを声で表現できたらと思います。悪戦苦闘している最中です。

 

Q:稽古場でも、キャストの方々が、家族(ファミリー)のようですね?

 

美羽:三波さんがお父さん、岡さんがお母さんのような場(空気)を作って下さっています。稽古時間も少ないですので、気づいた人が言い伝え、向上していけるように稽古をしているのです。それが、キャスト同士の距離を縮めているようです。やはり、目標が一つ(初日にむけて)で同じ目標ですので、みなさんと早く打ち解けそうです。

 

Q:演じるヒジョンママについては?

 

美羽:ヒジョンママは、本当に心の温かい人。ギャーギャー騒ぐシーンもあります。軽めな42歳バツイチ女のダメな男好き・・・実際はそうではなく・・・面倒見が良くて、温かい女性です。困っている人を見たら、素通りできないような・・・。

でも、大家さんに対しては、素直にありがとうと言うことが、恥ずかしくて言えなくて冗談ぽくいったり・・・そんなところが、ヒジョンママのカワイイところでもありますね。

 

Q:今回、韓国へ行かれたそうですが?

 

美羽:やはり、あの空気感は、(韓国で)見て肌で感じないとわからないことなので、韓国の人の役を演じますので、空気感などを感じれて良かったと思います。

大学路(テハンノ)の裏手にある「パルレ」にも出てくる街並みを見れて、リアルに感じることができました。道路の横に紐だけが架かっていて、そこに洗濯物が干してあったり・・・おばあさん達が集まり、井戸端会議していたり・・・(日本でも少なくなってきた)近所付き合いなどもあり・・・。

なかなか韓国でも見られない風景でした。そのあたりをリアルに演じていけたらと思いました。

 

Q:真夏の稽古ですが、体力作りや健康法は?

 

美羽:クーラーを極力つけないようにしています。扇風機を回して、アイスノン(冷やす枕)で冷やすと熟睡できると聞き、実行しています。(ここで女子会のように健康について記者と話す)

 

Q:稽古でお休みがないと思いますが、ホッとリラックスできることは?

 

美羽:映画を観にいきたいですね・・・あとは温泉に行きたいですね。スーパー銭湯も好きですね。

 

Q:「パルレ」を楽しみにされている方へ、メッセージをお願いします。

 

美羽:これからの稽古で、ヒジョンママならではの動きなど身につけいけたらと思います。42歳のハチャメチャな役を演じたことがないので、こういう面が(美羽さんに)あるなというところを観て欲しいですね。

自分と被るところもあるのですよ。(宝塚現役時代は、面倒見が良かった美羽さん。”姉さん!姉さん!”と言われていたことを暴露。)面倒を見てしまうという点が似ていると思います。そういうところも観て欲しいですね・・・バスの運転手もね!

 

 

JUST さん

Q:JUSTさんのご両親は、大学時代に演劇を専攻されていたそうですが?

 

JUST:そうです。

 

Q:ポスター撮りでのインタビューでは、お母様から「あなたお芝居できるの?」と、ビックリされたと言っていましたが、それはご両親が演劇をしていたので、演劇の素晴らしさも辛さも知っているお母様だから、そのように言ったわけですね?

 

JUST:そうなのです。(笑)

 

Q:セリフは日本語ですが・・・日本語が上手なJUSTさん、今大変なことはありますか?

 

JUST:セリフを覚えないといけないので・・・。1分以上、一人でセリフを話すこともあるので・・・そこが、一番、大変に思いますね。(悪戦苦闘している様子)

 

 

Q:稽古場へは、一人で来られたそうですが?

 

JUST:キャストの方々と同じく、一人で地下鉄に乗ってきました。稽古以外の仕事などでは、車で移動しますが、今回はキャストのみなさんと一緒に、同じ事をしたかったのです。

 

Q:ポスター撮りでは、体力的には”大丈夫”とおっしゃっていましたが・・・真夏になって体力は大丈夫?

 

JUST:確かに言いましたが・・・今は、(暑くて)大変です!(苦笑)

 

Q:真夏の稽古ですが、体力作りや健康法は?

 

JUST:韓国では、ジム通いをしていました。来日してからはジムへ行けてないですね。(来日中に)ジムへ行けないときは、何か健康グッズや器具を購入しようかな・・・。部屋で鍛えられるように・・・。

 

Q:「パルレ」を楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。

 

JUST:「パルレ」は、素晴らしいミュージカルです。観に来ていただけたら、絶対にに喜んでいただけると思います。みなさん、是非、劇場に観にきてください。一緒に笑いながら・・・涙しながら・・・「パルレ」を観て、元気パワーをもらって帰れますように・・・。観に来て下さいね!

 

 

(キャスト)

ナヨン(ダブルキャスト)…大塚加奈子・小林亜美
ソロンゴ(ダブルキャスト)…JUST・上杉輝
岡まゆみ
ヒジョンちゃんママ(ダブルキャスト)…美羽あさひ・早瀬真奈美
上田亜希子/松﨑賢吾/溝渕俊介
三波豊和 

 

 (スタッフ)

作・演出:チュ・ミンジュ  音楽:ミン・チァンホン

美術:ヨ・シンドン

韓国版製作:チェ・セヨン/ミョンランシアタースバク

上演台本・訳詞:保坂磨理子  共同演出:鈴木孝宏

企画製作:ピュアーマリー

 

公演日:8月22日(水)~27日(月)

会場: 三越劇場

チケット料金:全席指定 7,800円(税込)

三越劇場 0120-03-9354

 

パルレVOL.3 チケット取り扱い

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ピュアーマリーHP

http://www.puremarry.com/ FAX 03-3714-5097

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ホームページには、キャストのブログ情報などが掲載されています。

「パルレ」 ホームページは、こちらから http://www.bballae.puremarry.com/

 

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