明治座創業140周年記念となる大地真央主演の8月公演『大江戸緋鳥808』が、華々しく初日幕開けし、舞台終演後に東幹久、湖月わたる、貴城けいとともに会見に出席した。
大地真央演じる緋鳥は、昼の顔は吉原の美貌の花魁(おいらん)・高尾太夫、夜の顔は”くノ一”である。江戸幕府で勃発したお家騒動を背景に、緋鳥が過去に関わった忍びの集団、卍党との実の父との戦いを中心に、江戸の長屋での東幹久演じる参次や宝塚歌劇団での同期の未沙のえるが演じる長屋の大家などの人情物語で笑いあり涙あり・・・。そして大地真央、湖月わたる、貴城けいの歌謡ショーと盛りだくさんの舞台。
(写真提供:明治座)
大地真央
「やっと初日が終わり、まだボーっとしています。お客様がとても良い反応をしてくださって、とても幸せな初日を迎えられました」と、初日の感想をコメント。「見どころ満載ですよね。笑って泣けて・・・そして、エンターテイメント性にもとんでいますし、小さいお子様から、お年寄りの方まで、幅広い方々まで観ていただける作品です」と見どころについて語った。そして、元宝塚歌劇団の歌謡ショーについては「やはり嬉しいですね。3人並んで一緒に歌うところを作っていただいて・・・楽しいです」 「適当ができなくて、(泣くシーンは)毎回泣いてしまうのですけれど・・・」と、稽古から全てが全力投球だった大地。前回、明治座での「”女ねずみ小僧”では、男の格好での立ち振る舞い、今回は女の格好で・・・”でもそんなことはどうでもいいんだ”みたいになる時と、まだ女で立ちまわりをしている時と、気持ちの上で切り替えてはいますが・・・なかなか難しいですね」と、立ち振る舞いについて語った。「出ずっぱりです。裏では戦争のように、走り回っています。27日まで気合です!私たちオリンピックの金を取ります!!(笑)」と意気込みを語った。忍術が使えたら「猫になって猫目線で、私を見てみたい・・・(飼っている猫が)どのように思っているのか・・・6匹飼っています」と、お茶目な部分も。
東幹久
「舞台上でどぎまぎするわけにはいかないので・・・(参次)役で(大地真央に)”馬鹿野郎!”って言えるのでおいしくやらせてもらってます」と大地の花魁姿について、気持ちを抑えている様子を語った。
3人の歌謡ショーについて「客席から観たいです。お二人(湖月と貴城)が真央さんに向かって歌う場面は、繋がり(宝塚歌劇団)とか愛とか・・・目線のラインが見えますので、凄く微笑ましく思いました」と感想をコメント。そして、稽古中の大地真央のだじゃれが飛び出したことについて「1,2度ありましたね・・・狙うだじゃれではなく、さらっと言うのです」と、稽古場でのエピソードを暴露。忍術が使えたら「瞬間的にパッと行けるような・・・例えば、(その日の舞台が終わったら)忙しくてもスペイン行って晩飯を食べて戻ってきて、明日に備えるとかね」と語った。
湖月わたる
「明治座の由緒ある舞台に立たせていただいた感動と、大地真央様と同じ舞台にのっているのだというダブルの感動で・・・。今日はまわし蹴りが入りすぎて、かつらが・・・直し方も真央様に教えていただきました(爆笑)」と、初日の感想を語った。「(大地については)美しくて、凛々しくて、日本の宝だと改めて思いました」最後の歌謡ショーについては、「(大地真央と)一緒に歌わせていただく歌詞は”ありがとう、あなたの笑顔世界で一番”という歌詞を心の思いのままを真央様に向かって歌えるので・・・そこが幸せです!」と興奮まだやまぬ思いを語った。忍術が使えたら「オリンピックのなでしこジャパンのゴールキーパーの後ろに隠れて、得点を取らせないようにしたい・・・念力を送っています!」と笑を沸かせる場面も。
貴城けい
「私も明治座が初めてで、由緒ある舞台に立たせていただいて、気が引き締まる思いでした。大地さんとご一緒できて、お稽古場から毎日お会いできるのが、凄く嬉しくて・・・。やっと舞台上でも(大地真央と)目を合わせるようになったので、千秋楽まで大地さんをたくさん観て勉強しながら、自分も成長できたらと思います」と初日の感想を語った。もしも、忍術が使えたら「”恨めしや~”の術を使って、夏なのでみなさん涼しくなっていただきたいです(笑)」そして「(大地の)舞台での”恨めしや~”と長屋のみんなの前で演じる場面が、かわいいですよね~」と語った。
最後に、「明治座公演『大江戸緋鳥808』いよいよ始まりました。本当に面白い舞台に仕上がっています。是非、みなさま明治座の方にお越し下さい!」と大地がPRした。
5年ぶりに明治座の舞台に立った大地真央。今回の『大江戸緋鳥808』では、宝塚歌劇団での同期で、今年惜しまれながら退団した未沙のえるも出演し、大地真央との息のあった演技も楽しみだ。初日では、未沙のえるが舞台に登場すると、会場からは拍手が巻き起こる場面も・・・。大地真央の12着13回の着替えも見どころのひとつ。舞台では速いスピードでストーリーが展開される。原作の題材を基に、明治座オリジナルの『大江戸緋鳥808』の舞台。フィナーレの歌謡ショーでは、大地、湖月、貴城の3人の歌と踊り、6曲が披露される。初日は、3度のカーテンコールとスタンディングオベーションと華々しい幕開けとなった。『大江戸緋鳥808』は、8月27日(月)まで、明治座で上演される。
(取材:野地 理絵/宮崎 あみ)
(舞台場面写真提供:明治座)
(作品紹介)
誰にも揚げられないことで名を馳せる、美貌の花魁・高尾太夫。実の名は緋鳥、“くノ一”である。
明るくさっぱりとした人柄から大勢の者に慕われるが、望まれずに生まれ、戦うために生きた過去に、緋鳥はぬぐい去れない孤独を抱えていた。時を同じくして江戸幕府ではお家騒動が勃発。その背景に見え隠れするのは、かつて緋鳥を裏切った忍び集団、卍党であった。
自分の生きる場所は、戦いだけなのか―。
将軍家綱の一人娘・直姫、江戸市井に暮らす絵師・参次、お七を巻き込み、緋鳥の本当の戦いが、今始まろうとしていた。
キャスト
大地真央
湖月わたる貴城けい/ 原田龍二/ 市瀬秀和
未沙のえる/山崎銀之丞/
東 幹久
スタッフ
原作:石ノ森章太郎 原作「くノ一捕物帖」より
演出:岡村俊一
脚本:渡辺和徳
公演日 2012年8月4日(土)~27日(月)
※アフタートークショー(詳細はホームページで)
会場 明治座
開演時間 昼の部12:00 夜の部17:00
チケット料金
A席(1・2階)12,000円 B席(3階)5,000円
上演時間 3時間30分
03-3666-6666 (営業時間 10:00~17:00)
15名様以上のグループ観劇予約受付中 03-3660-3942(営業部)
インターネット予約「席とりくん」
チケットぴあ
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楽天チケット
<PC・携帯・24時間受付>
※0570で始まる電話番号は、一部の携帯電話・PHS・IP電話からはご利用頂けません。
公演期間中、大地真央・湖月わたる・貴城けいの3人が、それぞれのオススメ食材や大好物メニューを盛り込んだ、8月限定の折詰弁当を販売。1ステージにつき、限定30個の販売となりますので、ご予約はお早めに!
8月8日(水)は、「大江戸緋鳥808」の"808"にちなみ、8月8日は「緋鳥day」と命名!
当日は、ご来場いただいたお客様全員に記念品のプレゼントなどの予定。!
詳細は、明治座ホームページへ