トニー賞作家テレンス・マクナリーが、1998年ニューヨーク演劇界に大論争を巻き起こした“幻の問題作”が遂に日本上陸。
キリストが現代のアメリカでゲイの若者として育ったら―
ユダと愛し合い、ユダに裏切られて、受難の日を迎えたら―
ユニークかつセンセーショナルなエピソードの数々にあなたは大笑いするか、打ちのめされるか。
「コーパス・クリスティ 聖骸」
2012年9月6日(木)~17日(月・祝)
こどもの城青山円形劇場
原作:テレンス・マクナリー
訳・演出:青井陽治
<INTRODUCTION>
『コーパス・クリスティ 聖骸』は、アメリカを代表するトニー賞作家、テレンス・マクナリーが1998年に発表した作品。キリストの受難劇を、現代アメリカに置き換えたこの作品は、ニューヨーク演劇界においても最大級の議論を巻き起こしたマクナリー随一の「問題作」として知られている。
なお「コーパスクリスティ」はテキサス州にある都市の名前でもあるが、ラテン語で「キリストの亡骸」という意味を持つ。また、「聖体祭」というカトリック教会の儀式のことも指す。
もともとマンハッタン・シアター・クラブとの共同で製作されたその劇は、新約聖書に伝えられる”受難の日”を迎えるまでの説話を、13名の裸足の俳優らが劇中劇として演じてゆくという作品。現代のテキサスに住むゲイの男性であるイエスと12人の使徒らを取り巻くホモフォビックな社会が、キリストの受難とパラレルに描かれ、また悪魔を映画俳優ジェイムス・ディーンとして現すなど、非常にユニークでセンセーショナルな作風となっている。
この異色作を翻訳劇の大御所、青井陽治の演出により、ついに日本初上演。21世紀の日本に降臨したイエス・キリストは、我われに何を教え給うのか。
<STORY>
――13人の男性らが舞台に集まってくる。1人はジョシュア役、1人はジュダス役。他の11人の俳優たちは、いくつもの役を演じる。そして、ひとつの劇が開幕する。
テキサス州のモーテルで、メアリー(マリア)はひとりの男子を産み落とす。その人こそ、世界が待ち望んだ子供であるとルーム・サーヴィスら(三賢者)に告げられ、男子はジョシュア(イエス)と名付けられる。するとジョシュアの前に”主なる神”が現れ、ジョシュアに「神の子」としての使命があることを告げる。
ジョシュアは「神の子」として迷いを持ちながら、すくすくと成長していく。「自分の運命は?」「人を愛するとは?」そして、彼は恋を経験していく。いよいよ高校最後のシニア・プロムの日。ジョシュアはある
少女にパートナーを申し込む一方で、ひとりの少年・ジュダス(ユダ)と、運命的な出会いをする。
青年となったジョシュアは、ある日突然姿を消した。何年もの放浪の旅へと出発したのだ。そこで、ヒッチハイクしたトラックの運転手に砂漠で置き去りにされ、ジェイムス・ディーン(悪魔)が誘惑を仕掛けてくる。しかし彼はそれに打ち勝ち、ついに迷いを解く。「人の子」として人生を歩むため、都会へと帰還する。
その後、数々の奇跡をみせるジョシュアのもとに、次々と弟子となる者たちが集まってくる。使徒と呼ばれる12人。その中には、あのジュダスの姿もあった・・・
やがて訪れる、避けることのできない運命の”その日”。ジョシュアとジュダス、そして使徒たちは――
日程2012年9月6日(木)~9月17日(月・祝)
劇場こどもの城青山円形劇場
原作:テレンス・マクナリー
翻訳・演出:青井陽治
出演
渡部豪太 窪塚俊介
今奈良孝行 北川能功 鷲尾昇 永山たかし 米原幸佑
近江陽一郎 赤澤燈 藤井泰造 永嶋柊吾 安西慎太郎
松田洋治
STAFF
美術:朝倉摂 照明:林之弘(六工房)
音響:堀江潤(オフィス新音) 舞台監督:堀吉行(DDR)、石井道隆
衣裳:松井征心 演出助手:深寅芥
写真:設楽光徳 宣伝美術:江口伸二郎
宣伝ヘアメイク:atsu.co
主催ネルケプランニング
チケット料金6,500円(前売り・当日共/全席指定/税込)
ネルケプランニング HP