韓国オリジナルミュージカル『パルレVol.3』で、初日を明日にひかえている貴重な時間に、1人8役を演じる上田亜希子さんに、個別インタビューをさせていただきました。『パルレ』の初演にも出演され、8役を演じるというポジションは、とても貴重な存在でもある。そして、『パルレVol.3』では、彼女が8つの役を一つ一つ丁寧に演じている姿が存分に見れる。
Q:初日を明日にひかえ、今のお気持ちは?
上田:「期待と不安と入り混じったような・・・わくわくしています。(初演に出演したこともあり)三越劇場に帰ってきたので“ただいま”というような感じです」
Q:たくさん演じる役については?
上田:「(出演する日によっては)役が増えました。同じ役でも演出家のミンジュさんに、前回と違う演出をしていただくことで、新たな視線から役を見る事が出来たり、(ダブルキャストが多いので)相手役が変わると、自然と感情の流れも変わっていきますので、今回は、新鮮にふり幅を持ってやろうと思います」
Q:稽古を観せていただいて、上田さんの演じる役は、重要な役でもあると思いましたが?
上田:「表面には出ない(声だけの)役もありますし、それぞれカラーが違いますので、シリアスな部分とコントラストを出せるように、できるだけあっけらかんとやるように、心がけています」
Q:踊りの場面も多いですが、動きにキレがあるのですが、ダンスの経験は?
上田:「ダンスは中学生の頃からやっています。でも今回は、技術的なものよりも、お芝居の延長線上にダンスがあるのだということを大切にしています」
Q:今回、再々演では、どのような上田さんを観て欲しいですか?
上田:「私は、女子社員やトゥリちゃん(大家の娘で声の役)も演じているのですが、この役は両極端で、感情のスイッチなどはとても難しく、勉強させてもらっています。いろんな役(猫の声も演じている)の違いを観ていただけたらと思います。
Q:「お稽古でのエピソードや新たな発見などは?
上田:「JUSTくんがいるおかげで、韓国の方が当たり前にやっていることが、とても新鮮だったりします。例えば、袋に入っている辛ラーメンは、普通は鍋に入れて沸騰させて作りますよね・・・でも、JUSTくんは、カップラーメンのように、袋の中にお湯を入れて、輪ゴムで縛りふやかして食べるのです。韓国の方が日常でやっていることを、あまりにも知らなかったなと思いました。生活の知恵のようなことを、韓国の方はよく知っているのだなと思いました。又、チームワークが大切なので、共演者の方とは、お互いの悩みや楽しいことなどを分かち合うようにしていました」
Q:真夏のお稽古、健康法や気をつけていたことはありましたか?
上田:「体が資本なので、よく食べるようにしています。特に韓国料理を食べるように心がけていました。あとは、喉を守る為、エアコンをなるべく付けないようにしています」
上田亜希子さんのブログ→ http://ameblo.jp/akiko-ueda/
(取材:野地 理絵)
(キャスト)
ナヨン(ダブルキャスト)…大塚加奈子・小林亜美
ソロンゴ(ダブルキャスト)…JUST・上杉輝
岡まゆみ
ヒジョンちゃんママ(ダブルキャスト)…美羽あさひ・早瀬真奈美
上田亜希子/松﨑賢吾/溝渕俊介
三波豊和
(スタッフ)
作・演出:チュ・ミンジュ 音楽:ミン・チァンホン
美術:ヨ・シンドン
韓国版製作:チェ・セヨン/ミョンランシアタースバク
上演台本・訳詞:保坂磨理子 共同演出:鈴木孝宏
企画製作:ピュアーマリー
公演日:8月22日(水)~27日(月)
会場: 三越劇場
三越劇場 0120-03-9354
「パルレ」 ホームページは、こちらから http://www.bballae.puremarry.com/