18日(木)、都内にて向井理主演舞台『悼む人』の公開舞台稽古が行われ、メディアの取材に応じた。
10月19日(金)~28日(日)まで、東京・渋谷パルコ劇場にてパルコ&ネルケプランニングプレゼンツ舞台『悼む人』が上演される。原作は、08年に天童荒太が7年の歳月を費やし書き上げた同名小説「悼む人」。全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける主人公を巡り、その悼む旅に随伴する、かつて夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母、子供を身ごもる妹らのドラマを描いた作品。善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語として、多くの人の魂を震わし、09年の第140回直木賞を受賞するなど大きな話題となりました。
今回、かねてより「悼む人」に熱いラブコールを贈っていた同じく天童荒太の著書「包帯クラブ」の映画化でも監督を務めた堤幸彦の演出で初舞台化となる。脚本は数多くの映画を始め、NHK「てるてる家族」、NHK大河ドラマ「風林火山」なども手がける日本を代表する脚本家・大森寿美男。主演は今最も旬な俳優のひとり、向井理が「悼む人」で二度目の舞台に挑む。共演は、8年ぶりの舞台となる小西真奈美、ナイロン100℃、NODA・MAP、大人計画、劇団☆新感線など数多くの舞台出演されている手塚とおる。来年2月にハロープロジェクトから卒業を発表した真野恵里菜、艶やかな演技で野田秀樹や岩松了、蜷川幸雄など演劇界を牽引する演出家の舞台に数多く出演する伊藤蘭。豪華な夢のコラボレーションで贈る舞台「悼む人」が、この秋全国11ヶ所を巡る。(写真=細野晋司)
堤:「小説を読んで向井君の顔が浮かんだ」と、キャスティングについて語った。
向井:「難しい役ですね。まだ、迷っているし、確立されているキャラではないので、答えを見つけずにやっていけたらと思っています。主役と言う意識は誰も持っていないと思う。暗いあいつくらいにしか思われていないかも(笑)。(全国を巡る)旅も長いので、みんなで作っていくもので、11都市まわれればいいかなと思います」と舞台について語った。
小西:「(8年ぶりの舞台について)相手役がと言うよりも、自分のことで精一杯で・・・8年ぶりもそうですし、女性の声も男性の声も、いろいろやらなきゃならないので、日々、いっぱいいっぱいです」と、久しぶりの舞台について語った。
手塚:「楽しく毎日を過ごしています(笑)。明日の初日が、本当に楽しみです!」と場を和ませた。
真野:「今回の役は、子供を身ごもる役ですので、経験がないので難しかったのですが、稽古で毎日悩んでいたので・・・みなさんの演技が素晴らしいので、私ひとり置いてかれるという焦りもありましたが、みなさんと一緒にお芝居ができて勉強になりますので、この舞台が終わる頃には”顔つきが変わったね”と言われるように、頑張りたいと思います」
伊藤:「向井さんのお母さん役をさせていただいているのですけれど・・・堤さんが、ちょこちょこいろんな要求をお出しになってくれて(笑)、楽しくやらせていただいております。向井さんの役は、情熱とピュアな心を持った男性の役にピッタリだなと思います。素敵な俳優さんのお母さん役をやらせていただいて、うれしく思います」と舞台への意気込みなどを語った。
向井:「家族(伊藤、真野)なんですが、絡まないのが残念ですね。また、どこかでちゃんと絡みたいですね」
堤:「(向井の悼むポーズについて)見どころですね!伊藤さんの踊りも!」と暴露する場面も。
日本全国を放浪する主人公についてきかれると、向井は「読んでもピンとこなかった部分があったので・・・結局、この人何だったのだろうと思っていた人を演じるというのは、難しいと思いますけれど・・・こうやって全国、北海道から福岡まで旅ができるので、その中で成長があるかどうかわかりませんけれど、そのところで何かが変わっていけたら、面白いかと思います。(ドラマと舞台では撮りなおしがきかないことについてのプレッシャーを聞かれると)ミスしちゃったらミスですけれど、生の楽しみってそういう音がズレルライブみたいなものが、味があって好きなのですけれど・・・言い訳かもしれませんが、最終的に着地点が、しっかり着地していればいいのかなと・・・いいプレッシャーは感じていますけれど、まったく緊張しないのもダメだと思うので、新鮮な気持ちを続けられればと思います」と冷静に語った。
全国巡る公演については「食べ物とお酒」が楽しみと向井はにんまり。そして、舞台に出演を決めたのは、堤氏からのオファーだったから決めたことも暴露した。
今回の舞台は死がテーマになっていることについて聞かれると、向井は「自分で歩いていても、ガードレールに手向けられている花を見ると気になるようになりましたね。(花を)見ちゃうし、勝手にそこでどういう人がと妄想してしまいますね。良いのか悪いのか・・・」
記者から「理想の人生の終わり」について聞かれた向井は、隣の小西に急にふり、戸惑う小西に「(向井への質問が続いていたので)休んでいたでしょう?」と、無茶振りする場面も。小西は「そんな難しいのを振るのですか?(笑)」と笑いを沸かせた。そして、向井は「幸せだったと言えればいいかな・・・納得した人生をおくりたい」と語った。そんな向井のコメントに手塚は「向井君、カッコイイですね!」と和ませた。
最後に、「キャストも少ないですし、その分セリフも多いのですが・・・哲学的なこともあり、難しく難解なお芝居の部分もあるのですけれど悼むとは何なのかとか・・・自分の持っている固定概念とか、フィルターを通して見るとどういうふうに映るのか。自分の環境が変われば、見え方も変わる。今の自分は何なのか・・・自分の置かれている環境によって、お芝居が違って見えるような作品にしたいと思い稽古をしてきたので、全国行かせてもらうので、少しでも多くの方に観ていただければ幸いです」とPRした。
東京公演
2012年10月19日(金)~28日(日)
PARCO劇場(渋谷パルコパート1・9F)
主催=パルコ、ネルケプランニング、ホリ・エージェンシー
前売開始=2012年9月8日(土)
入場料金=8,400円(全席指定・税込)
U-25チケット=5,000円
(チケットぴあで前売販売のみ/25歳以下対象/当日指定席券引換/平日限定/要身分証明書)
お問合せ=パルコ劇場03-3477-5858 www.parco-play.com
チケット取扱い
パルコ劇場チケットレスサービス http://www.parco-ts.com/
チケットぴあ http://pia.jp/t/itamuhito/
ローソンチケット http://l-tike.com/itamuhito/
e+(イープラス) http://eplus.jp/itamuhito/
一般発売日以降お一人様1公演2枚までとさせていただきます。
<東京公演>
日程:2012年10月19日(金)~28日(日)会場:PARCO劇場
主催=パルコ、ネルケプランニング、ホリ・エージェンシー
<大阪公演>
日程:2012年10月31日(水)~11月4日(日) 会場:森ノ宮ピロティホール
主催=関西テレビ放送/サンライズプロモーション大阪
<広島公演>
日程:2012年11月6日(火)・7日(水) 会場:アステールプラザ大ホール
主催=tssテレビ新広島
<名古屋公演ーメ.テレ開局50周年記念事業ー>
日程:2012年11月9日(金)~11日(日) 会場:中日劇場
主催=メ.テレ
<福岡公演>
日程:2012年11月13日(火)~15日(木)会場:キャナルシティ劇場
主催=九州朝日放送、ピクニック
<松山公演>
日程:2012年11月17日(土)・18日(日)会場:松山市総合コミュニティセンター・キャメリアホール
主催=あいテレビ、デューク
<松本公演>
日程:2012年11月21日(水)会場:まつもと市民芸術館・主ホール
主催=NBS長野放送
<札幌公演>
日程:2012年11月24日(土)・25日(日)会場:札幌市教育文化会館・大ホール
主催=北海道文化放送
<仙台公演>
日程:2012年11月27日(火)会場:電力ホール
主催=TBC東北放送/キョードー東北
<新潟公演>
日程:2012年11月30日(金)~12月2日(日) 会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
主催=BSN新潟放送・(公財)新潟市芸術文化振興財団
<横浜公演>
日程:2012年12月7日(金)~9日(日)会場:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
主催=パルコ、ネルケプラニング、ホリ・エージェンシー
★一般発売開始:2012年11月3日(土)