Q:この作品を作ろうと思ったきっかけや経緯は?
監督:グルジアの実際の現実を描きたかったのが一番の目的です。いろんな人間像を見せることで、グルジアだけでなく、世界の人が理解できるようなことを心がけて作りました。
Q:アンドロさんは、主人公サンドロにピッタリの役だと思いました。どのようなオファーで演じることになったのですか?
アンドロ:自分でも役に適していると思います。ただし、主人公と全く同じというわけではありませんが、主人公の性格などは自分と似ているとも思います。でも、主人公は全く笑いませんが、自分は笑わないなんてことはありません(笑)。
Q:女優さんは、みなさん綺麗な方々でしたが?
監督:4人女性が登場しますが、2人が女優で2人は素人の方です。
Q:劇中でSNS(出会い系)を利用して女性とコミュニケーションをとっていましたが、グルジアではSNSを利用される人は多いのですか?
監督:実は、自分もSNSで女性と出会うということは知りませんでした。最近増えていることは現実のようです。
Q:日本でも独身者が増えていて、パーティーなどを開いたりして、婚活を積極的に行っている方もいますが、グルジアでも婚活は?
監督:日本ほどではありませんが、グルジアでも婚活パーティーなどがないわけではありません。一般的なのは親戚や友人が紹介をしてくれるのです。
Q:劇中でサッカーをプレーしたり会話にも出てきますが、グルジアではサッカーが人気なの?
監督:女子サッカーはありませんが、サッカーは人気があります。国技といってもいいくらいです。
Q:アンドロさんが演じる上で、苦労してことはありますか?
アンドロ:最初、心配だったことは、ラブシーンが予定されていましたが、そのシーンがなかったのは、それはそれでよかったと思います(笑)。自分は車の運転ができないということ。それも実際は運転せずにすみました。不安の種は払拭され安心しました。(にこりとも笑わない役だったので)場合によっては、笑いをこらえていたこともありました。
Q:撮影でのエピソードは?
監督:一番印象に残っていることは、避難民の家でおばあさんともめているところ。そのおばあさんの役は、もともとプロの女優さんが演じることになっていましたが、撮影当日に女優が来れなくなり、難民所の年配の女性が「私が演じます」といってくれたのです。その時にギャラの話になり、「そのお金で、私は靴を買います」といいました。撮影のときに何度も演じるのですけれど、その度に自分でセリフを考えるという、才能のあるおばあさんでした。
Q:みなさん初来日ですが、日本での予定は?
監督:特に日本の文化に興味があります。京都に是非行きたいと思います。私の妻は建築家ですので、日本の建築家に会いたいです。そして、築地市場の魚の競りを見たいです。日本の地方を見たいですね。しかし、5,6日間でどれくらい叶うか・・・。
第26回東京国際映画祭 http://tiff.yahoo.co.jp/2013/