28日、今秋中村芝翫を襲名する中村橋之助と息子の中村国生(四代目 中村橋之助)、中村宗生(三代目 中村福之助)、中村宜生(四代目 中村歌之助)ら4人の「襲名を祝う会」が、都内ホテルにて行われた。
中村吉右衛門、松本幸四郎、中村扇雀、市川染五郎、市川猿之助、市川海老蔵、中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、尾上菊之助、尾上松也など歌舞伎界以外にも、北大路欣也、水谷豊、佐藤浩市、北村一輝、高島礼子、江川卓、原辰徳、岩城滉一、市川正親、高橋克典、高橋英樹、生田斗真、薬丸裕英、高橋和也、上地雄輔など2,382人の来場者が4人を祝った。
映画監督の山田洋次氏が乾杯の音頭、日本俳優協会会長の坂田藤十郎らが祝辞を述べた。
中村橋之助は「あらためて芝翫の名跡の重さを実感しました。いろんなものを背負っていくんだなと覚悟ができました」と、また長男・中村国生は「父の姿をみて役者になろうと思った。自分なりの橋之助にしたい」と決意を新たにした。
囲み取材に応じた歌舞伎俳優の中村扇雀は、「彼(橋之助)と、これからも力を合わせて頑張っていきたい。長男、次男も同じ年代なのでライバルとして一緒に成長して競い合って欲しい」と語った。
市川正親は「彼(橋之助)がこれからの歌舞伎界を引っ張っていくのだと、しみじみ思いましたね。応援していきたい」と語った。
東京・歌舞伎座 襲名披露公演
10月2~26日 「十月大歌舞伎」「熊谷陣屋」
11月1~25日(11月1~25日)「吉例顔見世大歌舞伎」では親子で「連獅子」を披露。
平成29年1月 大阪松竹座 「壽初春大歌舞伎」
平成29年6月 福岡博多座 「六月大歌舞伎」
平成29年12月京都 「當る戌歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
『84 八代目中村芝翫』
襲名を記念して製作された写真集 光文社より6月10日発売予定